日本の自立立体駐車場は優秀です
2021年6月18日

自走式立体駐車場の課題と今後

便利で使いやすい自走式立体駐車場ですが、課題も存在しています。まず振動と騒音です。毎日多くの自動車が出入りするのですから、近隣住民の負担になる場合があります。ヘッドライトの光が迷惑となることもあるので、スロープの位置や駐車スペースへの配慮が必要です。

また、電気自動車への対応も重要な課題であるといえます。地球温暖化が世界的な問題になっている現代社会において、電気自動車の普及が進んでいます。そのため駐車中に充電可能な充電器の設置が進んでいますが、まだまだ十分とはいえません。これは急速充電器を複数設置する際に、高圧受電が必要となるからです。

しかも電気自動車専用の駐車スペースに普通車が駐車してしまう可能性もあるので、トラブル回避のための対策も必須となります。そして、省電力化も取り組むべき課題です。自走式立体駐車場では照明器具に多くの電力を使うため、LED照明への交換・太陽光発電の導入・利用時間に応じての明るさや数の調節などを積極的に行えば、省電力だけでなくコストダウンも見込めます。もちろん、床や壁を明るい色にして反射効率を高めるという方法も効果的です。

さらに美観の問題もあります。鉄骨などで造られている自走式立体駐車場は、どことなく人工的で無機質なイメージです。そこで、自走式立体駐車場の緑化が進められています。近隣住民や利用者の快適性の維持・癒しのある都市景観の形成・コンクリートやアスファルトによるヒートアイランド現象の緩和といった環境問題だけでなく、駐車中の車内の高温化防止なども期待できます。

こうした様々な課題への取り組みは、さらに重要になっていくといえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です